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2019.02.21
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葬儀費用として位牌代金は控除できる?位牌の意味と相続税との関係を解説

葬儀費用に位牌代は含まれる?そもそも位牌って何?

葬儀費用として位牌の購入・作成代金は控除できるのでしょうか?位牌には白木位牌と本位牌があり、白木位牌は通夜・葬儀から四十九日の法要まで利用し、四十九日の法要後は漆塗りなどの本位牌を仏壇に安置することになります。

仏式の場合は通夜・告別式の際は祭壇が用意され、そこには故人の魂が宿る場所として白木製の位牌を安置することになっているのですが、この通夜や葬儀で利用する白木位牌や、四十九日後に安置する本位牌などの「位牌代金」は葬儀費用として控除できるのかどうか迷う人もいるようです。

相続財産から控除できる葬儀費用は何かと考えるときに、目安となる考え方は「通常の葬儀の費用として必ず必要なものであるかどうか」ということです。この葬儀費用に含まれる白木位牌は、祭壇に安置するもので、通夜や葬儀にはなくてはならないものですので、葬儀費用として相続財産から控除することができます

逆に、四十九日の法要後から利用する「本位牌」は葬儀費用から控除することができません。葬儀費用として相続財産から控除できるものは、あくまで「通夜や葬儀にかかった費用」となっていますので、初七日や四十九日の法要にかかる費用、仏壇に安置するための本位牌の作成代金は控除することができないのです。

また、白木位牌から本位牌に故人の魂を移すための儀式である「位牌開眼」を行うための費用も、葬儀費用として相続財産から控除することができないので注意しましょう。

葬儀費用として相続財産から控除できる項目を解説

葬儀費用には様々な項目があるのですが、その中には相続財産から控除できるものがあり、控除して相続財産の総額を減らすことで、その結果相続税を安く抑えることが可能です。

葬儀費用として控除できるものの中には、大まかには「死亡診断書の費用」「お通夜と告別式の費用」「住職送迎の交通費」「火葬や埋葬、納骨にかかる費用」「読経料や戒名料などのお布施」「運搬費」「死体捜索にかかった費用」「遺体の運搬費」「会葬御礼の費用」などが含まれます。

位牌には通夜や葬儀の時に使われる「白木位牌」と仏壇に安置する「本位牌」がありますが、白木位牌は葬儀費用として控除することが可能です。

これらの費用の他にも、お手伝いいただいた方にお渡しする心づけや、自宅に弔問に来てくれた人へ出すお茶菓子なども葬儀費用として控除することが可能となっており、レシートや領収書がない場合は、「支払日 支払った金額 支払った相手 支払い目的」のメモをつけておくことで、領収書の代わりとすることができます。

お布施は読経料と戒名料を合わせた額となり、数十万円から百万円以上まで幅があるものの、比較的大きな金額がかかります。手伝ってくれた人への心づけは、相場は5千円前後と考えられます。あまり多くの金額を心づけとして渡した場合、葬儀費用からの控除が認められない場合もありますので、常識的な範囲にとどめるようにしましょう。

逆に葬儀費用として控除が認められないものは、お墓や仏壇の購入費用、遺体解剖費など医学上や裁判上でかかった費用、香典返しなどが挙げられます。本位牌の購入・作成代も、仏壇の費用と同様葬儀費用としては認められませんので注意が必要です。

位牌はどうして大切なの?位牌の歴史と重要性を解説

位牌とは、故人の戒名や没年月日、俗名や享年が記されており、自宅の仏壇、もしくはお寺の位牌壇などに安置して故人の霊をお祭りすることとなります。本位牌は仏壇の中央に安置することになっていますが、最近ではスペースや費用の関係上、家に仏壇がないという家も多くなっており、その場合はお寺の位牌壇にお祀りしてもらうことも可能となっています。

位牌の歴史は後漢時代の中国までさかのぼります。後漢では、先祖の生前の官位や姓名を木製の板である「木簡」に書いて祀る習慣があり、その木簡が現在の本位牌のルーツであるといわれています。日本では鎌倉時代に位牌を祀る儀式が取り入れられ、江戸時代頃になると一般の庶民の間でも仏壇と位牌を自宅に置き、ご先祖様を祀るようになりました。

位牌が何故重要なのかというと、位牌に故人の魂が宿るからと考えられているからです。故人の魂が遺族の呼びかけに応じて降りてくるときに、その依り代となるのが位牌というわけです。この考え方は儒教の影響を受けており、位牌がなければ故人やご先祖様の魂が自宅に帰ってこられないと考えられているため、位牌は象徴としてだけではなく、物理的にもとても重要なものとなっています。

葬儀費用として控除できないが本位牌は必要不可欠なもの

本位牌は葬儀費用として相続財産から控除することができませんが、必ず必要なものですので、四十九日の法要までに用意する必要があります。四十九日の法要以後故人の魂が宿るとされている「本位牌」には、一人用の「板位牌」と、複数の位牌をまとめて安置することができる「回出位牌」の二種類があります。

回出位牌は、故人の戒名を記入した札が10枚ほど入るようになっており、ご先祖様の位牌をひとつにまとめることができるところが特徴です。一人用の板位牌は、「塗り位牌」「唐木位牌」に分けることができ、それぞれに特徴があります。

塗り位牌は、表面に漆を塗り、金粉や金箔をあしらっていたり、蒔絵がほどこされていたりと豪華な位牌となっており、高級感があるので人気の位牌となっています。価格は、合成の漆を使っているものは1万円台から、本漆を使ったものでは3万円程度からとなっています。

より重厚感がある位牌として「唐木位牌」があります。これは黒壇や紫壇などの木材から作られているので、心地よい重みがあり耐久性にも優れているという特徴があります。

黒壇は、材質がとても硬く水に沈むほどの重量感があり、耐久性に優れ、虫にもやられにくいという特徴があります。磨けば磨くほど黒い高級感がある光沢がでて、ひときわ存在感を醸し出してくれます。木のダイヤモンドともいわれるほど、高価な木材となっており、豪華な本位牌を作りたい場合は、この黒壇がおすすめです。

紫壇は赤茶色をしており、黒壇と同じように硬く、密度が高いことが特徴です。磨くと綺麗な光沢が出て、気品のある美しい本位牌となります。正倉院宝物の唐木細工の中では、この紫壇が一番多く見られ、昔から高級木材として珍重されてきたことがわかります。

本位牌は、材質の他に、仏壇の大きさに合わせたサイズで注文することが大切です。大きいものはそれだけ費用も高くなりますが、仏壇とのバランスを考え、仏具屋さんからアドバイスをもらうようにすると安心です。本位牌は故人の魂が宿るものですから、こだわって満足できるものを用意するようにしたいですね。

葬儀費用に含まれない本位牌も生前購入であれば非課税財産に

葬儀費用として控除することができない本位牌の購入費・作成代ですが、節税になる方法があります。それは、生前に位牌を作っておくということです。生前に位牌を購入しておくと、墓地や墓石、仏壇と同様、相続が発生したときに課税されない「非課税財産として取り扱われる」というメリットがあるのです。

相続財産において、墓地や墓石、仏壇、仏具などの祭祀財産は非課税となるという決まりがあります。相続税は、相続税における基礎控除額を超えると相続人ごとにかかってくるのですが、その計算で相続税がかかってしまうと予想される人は、生前に墓石などの祭祀財産を購入しておくことで、将来相続人が支払う相続税を安くしてあげることができるのです。

ただし、ローンを組んで購入し、完済前に亡くなってしまった場合はローンの残額は債務として控除することができませんので、できれば長いローンを組まず、短い期間で支払いを終えておく方が良いでしょう。

位牌を生前に作ることに対して「縁起が悪い」「位牌は亡くなったあとに遺族が用意するものだ」という考えをする人が多いことも事実なのですが、お墓や墓石だけではなく「戒名」も生前に気に入ったものをもらい、位牌も好きなデザインや材質のものを選びたいという人も増えているのです。

位牌を生前に作ることが、もしも本当に縁起が悪いことならば、購入をやめた方が良いのですが、実は位牌を生前に作ることは縁起が良い行為とされており、「逆修碑」と呼ばれています。これは、生前に作る位牌のことを意味しています。生前に戒名をもらうことができれば、自分の気に入った戒名を選ぶことができますし、位牌の材質や材質も好みに合わせて選ぶことができます。

以前に比べて「死」をポジティブに考える人が増えてきていること、自分の死後に遺族に経済的負担をかけさせたくないとの思いが、位牌や墓地、墓石、仏壇などの生前購入が増えている背景にあるようです。

中には自分が入るお棺まで先に選ぶ人もいるくらいなので、時代は変わったと言うことができますね。生前に位牌を作る際は戒名を赤字で記入するという決まりがあるのですが、これには不老長寿の願いが込められているそうで、縁起が良いものと考えられています。

葬儀費用に含まれる白木位牌や後飾りの処分の仕方を解説

白木位牌と本位牌の特徴とは?

葬儀費用として相続財産から控除できるものの1つとして、白木位牌や後飾りがあります。白木位牌とは、後飾りと一緒に飾られている白木製の位牌で、通夜や葬儀が終わった後、自宅に飾る「後飾り祭壇」にも安置することとなっています。

忌明けの四十九日法要後には、本位牌を用意し、魂を移す儀式である「位牌開眼」を行い、仏壇に安置することとなっていますが、それまではこの白木製の位牌を安置しておくことになります。この位牌は、故人の魂が宿っているものとされているので、とても重要なものです。

本位牌は葬儀社もしくは仏具屋さんで購入することができるのですが、表面には戒名や没年月日、裏面には生前の名前や享年等を彫り込まなければならないことから、手元に届くまでに1,2週間程度かかるようです。葬儀が終わって早い内に本位牌の手配をしておかないと、四十九日の法要に間に合わないという事態になってしまうこともありますので、できるだけ早く注文しておくようにしましょう。

白木位牌は、四十九日の法要での「位牌開眼」の儀式を機に本位牌と置き換わるため、もう役目を終えたこととなるのですが、後飾り祭壇のようにゴミに捨ててはいけません。本位牌に移る前は、故人の魂が宿っていたものが白木位牌ということになりますので、四十九日法要をお願いしたお坊さんに引き取ってくれるように頼み、お焚き上げの供養をお願いすると良いでしょう。

浄土真宗では本位牌を作成しない

浄土真宗では、本位牌の代わりに過去帳を用意します。浄土真宗では、故人は現世に留まることなく、浄土で仏になると考えられているので忌明け後に本位牌を作ることはないのです。

浄土真宗では、四十九日が終わると魂は浄土で仏になっているため、本位牌に宿るべき魂がないので、本位牌を作らず、家系図の意味合いがある過去帳を用意することになっています。過去帳には自分で記入しても良いですが、仏具屋さんに頼むときれいに書いてくれます。

自宅に設置する後飾り祭壇とは?

後飾り祭壇とは、骨上げをした遺骨を安置する祭壇のことをいい、葬儀後に自宅に飾るものなので自宅飾りとも呼ばれます。この後飾りを自宅に飾っておくことで、葬儀後に自宅に弔問に来てくださった方がお参りできるようになっています。

後飾り祭壇には、香炉や線香立て、花立て、ロウソク台、おりん等の具足が飾られている形が一般的です。忌明けの四十九日までは毎日線香をたいて、手を合わせて故人の冥福を祈るようにします。

しかし、線香もろうそくも火を使うものなので、細心の注意が必要です。毎年後飾り祭壇や仏壇の火から火事になってしまったという事故が後をたちませんので、火の取り扱いには充分に注意し、後飾り祭壇から離れるときには火を消すなどの対策を行うようにしましょう。

四十九日の法要が終わり忌明けすると、この後飾り祭壇は必要なくなりますので、片付けることになります。片付けのタイミングとしては、仏壇を購入した時や四十九日法要が終わった後、遺骨の埋葬の日などが良いでしょう。仏壇を購入するのはまとまった費用がかかりますが、最近はスペースをあまりとらない、コンパクトなタイプの仏壇が販売されていますので、現代の住まいの環境にあった仏壇を購入すると良いでしょう。

後飾り祭壇は白木位牌とは違い、処分に特別なことはなく、住んでいる自治体のルールに従ってゴミとして出して問題ありません。ロウソク立てなどの陶器製のものは、燃えないごみの日に出すようにします。普通のごみとして捨てるのは抵抗があるという人は、葬儀を依頼した葬儀社に電話すれば引き取りにきてくれるところがほとんどですので、処分したい旨を伝えるようにしましょう。

葬儀費用として位牌代金は控除できる?位牌の意味と相続税との関係を解説

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